歯周病について
歯周病は、歯科の三大疾患の一つで日本人に多い病気です。虫歯にならないよう歯を守る事も大切ですが、歯を支える歯ぐきもとても大切です。歯を支えている歯肉や顎の骨が、化膿したり破壊されたりする病気です。歯周病は限度を越えてひどくなるとどんなに一生懸命に治療しても手遅れになります。治療に早すぎるという事はありません。あまりひどくならないうちに完全に治療する事が重要です。歯周病は歯ぐきだけが腫れた状態となる歯肉炎(しにくえん)と、歯と歯ぐきをつないでいる部分が壊されたり、歯を支えている骨が壊される歯周炎(ししゅうえん)に分類されます。
歯周病の進行
歯周病の進行は非常に遅いため、普段の口腔内の変化にはなかなか気がつきません。気づかないうちに、歯周病は進行し、多くの人が、歯槽骨が吸収して歯が動くのを感じてから初めて症状を自覚します。さらに歯周病は口腔内だけではなく、全身にも影響を及ぼすことが最近分かってきました。歯周病菌そのものは強い病原性を持っているわけではありませんが、菌が歯周炎を起こした歯肉から血液に入りやすい状態になり、全身疾患の原因にもなりえます。
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- 進行度1歯肉炎
- 歯肉(歯ぐき)が赤く腫れます。歯磨きや食事の際に出血することもあります。
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- 進行度2歯周炎
- 歯と歯肉の間が広くなり隙間になり、出血したり膿が出ます。口臭が起こる場合があります。
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- 進行度3歯槽骨の破壊
- 歯と歯肉の間の歯周ポケットが炎症し、歯槽骨が少しずつ溶けてきます。歯が多少ぐらついてきます。
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- 進行度4歯が抜けてしまう
- 歯槽骨が溶けてしまうことで、歯を支えられなくなり根元が見えてきます。後に歯が抜けてしまいます。
当院の歯周病治療について
歯周病は歯周病原菌が引き起こす病気です。日本人成人の80%以上が罹患してるといわれ、近年、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの全身疾患との関わりが重要視されております。当院では、位相差顕微鏡を用い歯周病菌を確認し、適切な薬剤を使用する歯周内科治療を行っております。